コラージュで思い巡らそう!

メンタルヘルスのためのコラージュ。モゴローと一緒に楽しみましょう。

大きいものと小さいもの

 7月に10人でコラージュ会をしました。その時に作ったモゴローのコラージュ。テーマは「2022年夏」でしたが、その時に思い浮かぶもの何でもいいよ…という感じ。タイトルは「大きいものと小さいもの」。見たまんまですね笑。
 その時に思ったというより、今見ての感想です。年齢的なこと、子どもが社会人になったこと、職場の事情、等々からこれからの人生をどう生きていくのか考えることが多くなっています。直面している事柄、考えるべきこと、必要なこと、できること、できないこと、色々ありますが、全部が同じ大きさでないことは確かで、大きいものと小さいものがあることを冷静に見極められたらいいなぁというイメージが浮びます。
 これは雑誌にあったケトルの宣伝写真です。大きいのと小さいのと同じ製品ではないです。メーカーも違うのかな。実際の大きさはわかりません。同じくらいなのか、小さく写っている方が実は大きいのかもしれません。
 ここからは視能訓練士ネタになります。両目を使うことで生じる機能を両眼視機能と言いますが、両眼視機能で最も高次のものが「立体視」です。私達の目は2個あって5cm~7cmくらい離れていますよね。この視差によって立体感が起ります。3D映像なるものがありますが、立体視機能を持っている人でないと味わえない世界です。じゃあ、片眼の視力が悪かったり、斜視だったりで立体視機能を持てない人が生活上困っているかと言えば必ずしもそうではありません。普段両眼視している人が急に片眼になると階段を踏み外したり、急須からコップに上手くお茶を注げなかったりしますが、長い間両眼視機能を使わず生活している人はおそらく経験で遠近感を習得して補っているのだと思います。
 単眼でも得られる奥行き感覚の手がかりはいくつかありますが、その中に「近くのものは大きく、遠くのものは小さく見える」というのがあります。このコラージュを見ていてモゴローはそれを思い出しました。同じ大きさの物でも遠くにあれば小さく、近くにあれば大きく見えます。当り前ですが笑、いろんな出来事も、それによって起る心の動きも、自分にとって身近で関係あるものは大きく感じ、自分にとって遠くの関係ないものは小さくしか感じないのだと思います。そんなことを思ったコラージュでした。