コラージュで思い巡らそう!

メンタルヘルスのためのコラージュ。モゴローと一緒に楽しみましょう。

コラージュとの出会い⑤

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前回からの続きです。
1週間のコラージュ講座の中で、一番私が感じたのは、たった1枚の写真にもたくさんのイメージを感じ取れるということでした。人が変れば、見方が変れば、時が変れば、幾通りものイメージが浮び、何通りもの意味づけができるということでした。そして、私は自分の作ったコラージに対して、最初持ったイメージから開放されて気持ちが明るくなり軽くなった気がしたのでした。

感じたことは他にもありました。
切り抜きを選ぶ時にイメージに合う写真が見つからずに迷いました。もっとたくさん雑誌があって、もっとたくさん切り抜きがあったらよかったのに、と思いました。でも後になって、限られた中から選ぶことにも意味があるように思えてきました。
イメージに合う写真がなければ、他の代わりになる写真を選ぶしかありません。ちょっと違うけれど似たものでいいことにしようかな、最初に思い浮かべたイメージを変更しようかな、などと考えることになります。限られた中で選んだ写真、イメージにぴったり合ったとは言えない写真。だからこそ、色々考えることにもなり、だからこそ、その写真からたくさんのイメージがあることを知ったときの驚きや楽しさがあるように感じたのでした。
台紙はハガキサイズでした。実は貼ろうとしていた写真が他にもありましたが、スペース的に狭くて貼れません。そこで貼る写真と貼らない写真を分ける必要が出てきました。言い換えると選ぶ写真と捨てる写真を選ばねばならなくなったということです。
「限られた中」で「選ぶ」ということにコラージュの意味深さがあるのではないかと思い始めました。

更に感じたことです。
私は一番最初に投稿したことで、多くのコメントをもらうことができました。それが刺激となって楽しい気持ちが芽生えてきたので、他の受講生の方のコラージュに対してもできるだけコメントするようにしました。とにかく何でもいいので、それこそこじつけでもいいので思い浮かぶイメージを言葉にしてみたのです。すると、それを続けているうちに、慣れてきたのか、こつがわかってきたと言うのでしょうか、最初ほど時間がかからず言葉にできるようになっていきました。そして、これは多分…なのですが、コラージュだけでなく、この後に続く講座の中でのコメントのやり取りにおいて、誰かの言ったコメントに返す時にそれまでより言葉が出やすくなった気がしたのです。これはとても不思議な現象でした。

さて、注意していただきたいのは、今回お話ししたことはこの時の私に起こったことであり、コラージュするとこうなるという決まったことではありません。コラージュをすればイメージが変りますよ、コラージュすれば暗い気持ちも明るくなりますよ、悩みが解決しますよ、ということではありません。そうなることもあるかもしれませんが、絶対そうなるとか、きっとそうなりますよ、ということではないということです。

私が感じたのは、このブログのタイトルにもしている「思い巡らす」ことの楽しさ、大切さでした。ああでもないこうでもないと、決めつけずに色々考えてみる。そうしているうちに、ふと、ああそういうことだったのか、これはそういう意味なのかもしれない、と思う。かもしれない。笑

 

私の初めてのコラージュ経験についてお話ししました。
その後、コラージュ経験を重ねる中で気づいたこと、感じたことは他にもたくさんあります。それについては、またこれから少しずつお話ししていきたいと思っています。
①~④をまだお読みでない方はこちらからどうぞ!
コラージュとの出会い① - コラージュで思い巡らそう! (hatenadiary.com)

 

★予告です!
9月1日から1ヶ月間、藤掛明先生が作っておられる「日めくりコラージュカレンダー」(ながもち牧師編)にモゴローがコラージュしたものを公開します。
毎日更新します。ぜひお楽しみに。

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