コラージュで思い巡らそう!

メンタルヘルスのためのコラージュ。モゴローと一緒に楽しみましょう。

コラージュとの出会い③

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私がコラージュに出会ったきっかけは藤掛明先生の存在です。藤掛明先生はクリスチャン心理療法士で、法務省の心理技官として少年鑑別所などで働かれた後、聖学院大学で教鞭を執っておられる方です。牧師先生やクリスチャンのメンタルヘルスについての活動もされています。

私もクリスチャンですが、私が通っている日本キリスト改革派教会の神学校で2014年に藤掛明先生の特別講義があり、講義には参加できなかったのですが、その時初めて「牧師のメンタルヘルス」という言葉を知りました。興味を持った私は、藤掛先生のブログを読み始めました。すると驚いたことに、生活や教会での出来事、人との関係や神様との関係について、私がそれまで何となく感じてはいたけれど自分の言葉になっていなかったことが、良いヒントを得ることで鮮明に見えてくるような感覚を覚えたのです。
私は藤掛先生の著書を読み、また2016年と2018年にもあった改革派神学校での特別講義に参加しました。そして更に大きな出会いとなったのは、その間にあった藤掛先生のインターネット講座でした。そこで私は初めて「コラージュ」を経験したのでした。

当時の私はコラージュ療法どころか、アート作品としてのコラージュも知らなかった状態でした。「いまの私」というテーマで作ってください…という課題だったと思います。やり方自体は簡単で、ハガキサイズの紙に雑誌の切り抜きを貼るだけですから、とりあえずやってみました。私は視能訓練士として眼科クリニックに勤務しており、そこの医師宛てに届くカード会社の月刊誌を2-3冊もらって、その切り抜きを使いました。
その時の私は、「何もできない自分」という思いを持っていました。この講座を受講したのも、そういう自分を打破して抜け出たい、そのきっかけになるのではと思ったからかもしれません。切り抜きもそのような気持ちで選んでいきました。覚えているのは最初に写真ではなくイラストを手に持って迷ったことです。白地にグレーのシルエットで書かれたイラストでした。ただ、何となくですが、シルエットのイラストでは殺風景な気がして写真にしたのでした。
「タイトルをつけてください」ということで、私は「決まったものがない私」としました。後に他の受講生のタイトルを聞くと、もっと自由にすてきなタイトルをつけている方が多くて、私は課題の「いまの私」から、そのまま「〇〇の私」にしていて、そのこと自体も「なんて自分はつまらないのだろう」と思いました。

私は2枚の切り抜きを貼りました。
橋の上の女性は自分を表わしています。「じっと座ったままで動けない」イメージです。
無水鍋は同じものが5つあって、「代わり映えしない」というイメージだったと思います。
何ともネガティヴなイメージだなぁと自分で思いつつ、作ったコラージュの写真を講座内で公開しました。この講座では1週間かけて、受講生がコメントをし合うスタイルでした。
さて、私のコラージュに対して、受講生の皆さんからはどうようなイメージのコメントが届いたでしょうか。

次回に続く~。
コラージュとの出会い④ - コラージュで思い巡らそう! (hatenadiary.com)