（藤掛明先生による「日めくりカレンダー」にモゴローがコラージュしたもの）
★モゴロー
・この写真にしたのは単純に電車を待っている写真だったから。「予期せぬ」という言葉があったのは気に留めてなかった。旅の途中で、ちょっと予定を変更して寄るつもりはなかった所に行ったら案外よかった～っていうイメージ。
・写真自体の雰囲気が気にいってる。座っている人はカメラを持っている。そのためにここにいるのか、待っている間たまたまカメラを取り出したのかはわからないけど。とにかく、電車を待っている間も、まだ来ないのかとイライラせずに、のんびりその時間を楽しんでいる感じ。
・トンネルがいい。トンネルに入る前のこちらと、抜けた向こうの違い。川にかかる橋と似たイメージ。ひとつの区切り、そこを境に何かが変っていく感じ。
単線の線路、ひとつの道だけど、トンネルがあることで、何かが変っていく瞬間があることの暗示。
・女の子も電車が来る方を見ている。トンネルの向こうからやってくる電車への期待感。男の子は座ったまま片手でカメラを持っている。気負いのない感じ。
・遠近法の構図。時間の経過みたいのを感じる。向こう側で過した時間を持ってやってくる電車に、私たちは今から乗るんだよ～、みたいな。
★えいちゃん
・モゴローと反対のこと思った。電車の場合は、乗り換えミスとか、腹痛でトイレに寄って途中下車しても、大体しばらく待てばすぐ来るので、そこでそのまま待っているイメージが浮んだ。トンネルの方から来るであろう電車をひたすら待つ感じ。
・車の場合は故障したら、治るまで時間がかかるので、そして運転するのは自分なので、置いて行かれる心配も無い。ちょっと散歩したり、修理屋さんと雑談したりもできる感じ。でも、この言葉の意味は、途中下車したら、駅から外に出てみようよってことなのかな。
★モゴローからえいちゃんへ
・私は車のない生活なので、「途中下車」と聞くと電車しか思い浮かばなかった。
・電車の場合、途中下車って言うと、乗ってきた電車は先へ行き、次に乗る電車は別の電車になるけど、自分の運転する車の場合は、しばらくの後また同じ車に乗る、乗り直して行くイメージが湧くね。
・電車の途中下車には、そこで休憩なり出会いなどあって、新しく次へ乗り込むイメージが浮かんだ。自分の運転する車の場合は、途中下車で得たことを胸にしながら、元の生活に戻る、表面上大きな変化はないが、実は内面に変化があって、その人自身が変えられている感じがする。そして、気づかないうちに、その人の周囲の人も、それによって少しずつ変えられていくようなイメージを感じるかなぁ。
・同じ途中下車でも、電車と車でイメージが違ってくるのかな、って思った。
