（藤掛明先生による「日めくりカレンダー」にモゴローがコラージュしたもの）
★モゴロー
・城跡？の高いところから降りてきて下を眺めているよう。登って頂点に行って（ピークを成し遂げ）、その後、これからどんな風に下っていこうか、どの道を行こうか、ひと呼吸おいて、しばし考えているようなイメージです。
・モロゴー自身の経験で言うと、人生前半戦でも選択、決断に迫られることはあったけど、すごく思い悩むという感じではなかったかなぁ。とりあえず進んでいこうとするエネルギーがあったと思う。今、人生の後半戦にあって、大決断というのとは違うかもしれないけど、残った時間や能力を考えると、できることが狭まっているゆえに何を選択していくのか、以前より考えようとしている気がする。選択肢は多くないのに、どちらか、でも、どちらとも言えない。そんな時に、ふと与えられる道があるのかもと最近ちょっと感じているのだよ。第3の道は小さいかもしれないけど、そこを抜け出ると、思ってもみなかった景色が広がるのではないかと。
★えいちゃん
・私も「大決断」と言えるほどのことはしたことがない気がする。大体「決断」という自覚の無いままに生きてきた。結婚も「まあいいかも知れない」。仕事を辞める時も「もう無理、ついて行けない」。感情のまま。教会へ行かなくなったのも決断ではない。心理的に無理となってしまったから。あっ、洗礼が一番の決断だったかな。
・言葉より写真のイメージで。私は「山」だと思った。この男性ははるか麓のほうを見ている気がする。どんな思いで見ているのか？来た道の大変さを振り返っているのか？麓で待つ懐かしい街、懐かしい人を思っているのか？あるいは山頂を少し下りて、名残惜しく景色を心に焼き付けているのか？
・いつも見上げていた山の登頂を終えて、今、上から眺める景色はどんな感じだろう。達成感と脱力感。そしてもう一度気持ちを奮い立たせて下山する。来た道を帰るだけだと思っているのか、違う道で軽く冒険しようと思うのか。でも人生は自分の予想を超えてくるよね。まだまだ気は抜けない。
★モゴローからえいちゃんへ
・同じ道でも、登りと下りは全然違うね。登りは頂上を目指すだけだけど、下りは何を目指すのだろう。えいちゃんの言うように、下り坂には色んな風景、色んな気持ちが混ざり合うと思う。登りより下りの方が物語は広がる。
