一昨年度、派遣神学生として１年間モゴローの通う教会に来ていたG神学生さんが先月久しぶりに来られました。神学校が近いモゴローの教会には卒業間近の神学生さんが「卒業説教」のために来るのです。
そのG神学生さんと教会の友達Hさんとでコラージュ会をしました。G神学生さんへの応援コラージュ会です。G神学生は「今の気持ち」、Hさんとモゴローは「G神学生さんへのメッセージ」をテーマに作りました。
①G神学生のコラージュ
★G神学生本人のイメージ
・外を眺めている女性。隔たりがある向こう側を見ている。
・紅葉を見上げている人がいる。
・親子が向き合っている。向き合っているけれど、見ている事柄は違う。デザートを見ている娘。デザートを見ている娘を見ながら聞いている母。楽しいひととき。
・ぶどう園。葡萄酒を作っている。利き酒のイメージが浮んだ。
・お茶の葉。味や匂いが違う。育てられた環境で違う。外から見えるものと実際の中身は違う。
・お茶は１回飲んだだけではわからない。
・「色んな角度から、見る・聞くことを大切にしたい」がテーマになった。
★３人で話したこと
・びっちり貼っていますね～。
・ぶどう園の主人はG神学生かな？
この主人は楽しそうですね。G神学生は何をどうやって耕すのかなぁ。一人で？周囲の人と？そして、実りをどうするのかな。
・真ん中のレストランの風景。ワインを注いでいる人、ワインを入れてもらっている人、どちらの視点なのかな？G神学生はワインを注いでいる方が自分だという気がすると言っていました。
・状況をよく見て俯瞰しているようなイメージがします。
・緑と紅葉の色があり、季節を感じますね。飲んだり食べたりしている写真、人との交流がイメージされます。
・Ｇ神学生さんは、こうやって話すうちに「私と違うことの大切さ」という言葉を出しました。そして、「人がいる教会」「聖霊に聞く」というイメージについても話してくれました。
・よく見ると四隅が切ってありますが、隅切った→澄み切った…だそうです（笑）。
②モゴローのコラージュ
★モゴロー本人のイメージ
・鞄は、用途に応じて使い分けるイメージです。
・高い木を下から見上げているのは「謙遜」を表しています。
この時には思わなかったことですが、今あらためて見ていると、木の枝と葉っぱに陽射しや雨から守られているように感じます。そして、一人で見上げているのではなく、みんなで見上げているように思えてきました。人は普段真上を見て生活することはないですが、見上げてみると「ああ、これに守られていたのか」と気づく。
・子ども達の２枚の写真。この時どうしてこれを貼ったのか忘れてしまったのですが、遊んだり練習しながら一緒に成長していくようなイメージでしょうか。網を持っているところは「人間をとる漁師」に繋がりますね。
・右上の道の写真。貼った時は「道」のイメージで貼りましたが、よく見ると果樹園ですね。柵があります。Ｇ神学生さんが任された果樹園に今から向かっていくように思えます。ぴったり！
③Hさんのコラージュ
★Ｈさんの本人のイメージ
・子どもが鹿に餌をあげている写真からは「教会で育む」イメージ。
・猫の写真は、可愛いらしさから「愛」が浮んだ。
・トランプに似て見えるカードのようなもの。トリックゲームからの連想で、要領がいいという神学生さんの印象と重なった。裏表がある姿でもあり、創造していくというイメージでもある。
★モゴローの感想
・Ｈさんとは何回かコラージュをしていますが、Ｈさんの特徴は初めから特にイメージを決めずに、目の前にある切抜きの中から気になったものを選んで貼るところです。
・カードの写真からのイメージは面白いなぁと思いました。コロナ禍で教会活動がかなり縮小された中でしたが、１年間G神学生さんとよく話していたHさんならでは…ですね。
④これを書くにあたってG神学生さんのコラージュを何回も見直しました。新たに感じたのは緑茶の香りでした。爽やかさ、まろやかさ、そしてキリッと渋みもする。お茶は食事のメインではありませんが、食事と共に、また食後に、そして語らいの時に必要なものです。
ぶどう園の主人が、自家製葡萄酒をお客さんに振舞っている。将来のG神学生さんに見えます。右下の赤いリュックの人は、左下から右上のそれらの風景を見渡しながら実りの秋を散歩しているのでしょうか。
隙間なく貼っているのですが、四隅をカットしていることで風穴が空いて感じます。
G神学生さんは社会人生活が長く、そのためなのか元々の人柄なのか、状況を察して上手く人間関係の中に入り込むことができる人だと思います。それが良いところでもあり、牧師先生としては苦労するところになるのかもしれません。
今回のコラージュ会はHさんもモゴローもG神学生さんに遠慮することもなく、率直に話しながらのひとときとなりました。神学生さんとこうやって語り合えるというのはうれしいものです。語り合えた神学生さんのことはいつまでも心に残ります。
G神学生さんの牧師先生としての歩みが守られますように。
※G神学生、Hさんの承諾を得て掲載しています。
