
テーマは「(この1年の)出来事や思い出」または「これからの計画やしたいこと」にしました。テーマはなくて良いのですがあった方が作りやすい傾向はあるようです。作り始めるにはテーマがあった方がやりやすいのですが、実際作り始めると、切抜きからイメージが広がってテーマとは関係なく作っちゃったわ…という方がけっこういます。今日もお話ししたのですが、テーマが思い出であっても将来の計画であっても、結局は「いまの私」が映し出されると思います。どんなテーマであっても「いまの私がいまの心で」作ったと言えるのです。思い出についても、過去の事実は変わらなくても思い出す自分は今の自分であって、思い出の意味づけやストーリーは変わっていきます。最近私は1年前に作ったコラージュを見返すことがありました。そして、私は1歳年を取ったけれど「思い出は年を取らないなぁ」と思いました笑。年を取れば取るほど、思い出は更新されていく。新しい物語?いや、終わりに向けて次のページを開くことでこれまでのページの伏線が回収されたり、実は物語の終結は意外なものだったとわかる、みたいな感じでしょうか。
お菓子をいただきながらコラージュを見せ合うのがクライマックスです。自分のコラージュ、みなさんのコラージュをきっかけにそれぞれの人生が語られていきます。切抜きを見ることで急に思い出されることがあります。その切抜きと出会わなかったら一生思い出さなかったかもしれないようなことを思い出すこともあります。今日のみなさんも、この日自分がこんな話をするとは思っていなかったはず。
意味づけがしっかりしている人、意味づけがなんとなくの人がいます。全部の切抜きに確かな意味づけのある時、1枚だけは意味づけがはっきりしているけれど他は曖昧な時があります。今日も「私は特に意味づけのないのが多いのよ」と言う人がいました。私はそれで良いとお伝えしました。いつもいつも、全部全部に意味づけを持たせるのはしんどいこともあります。私も今日は3枚貼りましたが1枚は「なんとなくおしゃれだったから」です。そして、コラージュをたくさん作っていると、いつまでも覚えているコラージュもあれば、作ったのを忘れているくらい印象に残らないコラージュもあります。それで良いと思っています。私たちに与えられたものには濃い意味づけのものもあれば淡い意味づけのものある。その濃淡のバランスそのものに意味があるのかもしれません。そんなことを思った今日のコラージュ会でした。
・戦争で苦しんでいるかもしれない少女。遊園地で遊べるような平和が来てほしい。最後にランタンの切抜きを貼りました。(A4半)
・子どもの頃はよく海で潜っていたの。だから海の水には親しみがあるのよ。昨年も海で泳ぐイルカを貼っておられましたね。筆で書いている絵。なんと、これはご自身で描いた絵なのです。元の写真では白い紙だったのを貼ってからボールペンで書いているのです。上手!(A4半)
・神さまから遠ざかっていた青年時代に星野富弘さんの詩集に慰められたそうです。お父さまはお医者さんだった。桃と梨は自分の好きな果物と妻の好きな果物。ファミリーヒストリーのコラージュ。ケーキの苺は25個。25歳で結婚しました。…この苺を数えるところがすごい!(A4)
・ひ孫が生まれたの、いま3か月よ。ひ孫にパンダを見せてやりたいわ。日本にはいなくなっちゃったけれど。琵琶湖に行ったときにこんな木々の間を通ったの。その時は新緑だったけれど。一番先に選んだ切抜きはトマトです。帰ったら余白に緑色を貼って完成させるわね。(A4)

・上が表、下が裏の両面に貼っています。家族と旅行に行った思い出、猫ちゃんを飼っていた思い出。昔はスキーやテニス、ゴルフをよくしていた。体が不自由になった今はできなくなってけれど、軽やかに体を動かしたい。そのためはいっぱい食べよう~。(A4半の両面)
・ダイヤモンドダストとベルギー絨毯の切抜きはご自身で持ってこられたもの。ダイヤモンドダストが天へ繋がる炎に見えますね。きれいなカード作りが好きだそうです。親子?はそのカードが届くのを楽しみに待っているようです。もうすぐ届くよ、ほら!(A4半)
・モゴロー作。自分なりのタイトル「どっちに行くんだ!」どっちつかずのことが多い私。そろそろどっちに行くか決めたい。自分の言葉で考えながら。(A4半)
※カードとして作ったコラージュの写真を撮り忘れてしまいました。最初の写真のテーブル右下にあるものです。「LOVE」という文字になっていますね。
