コラージュで思い巡らそう!

メンタルヘルスのためのコラージュ。モゴローと一緒に楽しみましょう。

『ひと月日めくり』27日

 難聴者で(ほぼ聞こえない)口の動きを読み取って会話しているユカコさんのYouTubeを好きでよく見ていました(デフサポちゃんねる)。とても明るく前向きで、神戸大に行って、スマホがない時代に海外に行ったり、何でもやる、できる、そんなふうに見える人。ソニーに就職して結婚して、長女さんが骨の難病を持って生まれてきます。難聴で一生懸命生きてきたのに、子どもにも障がいがあるなんて、どうしてなんだろう。子どもがかわいいと思えない。保健士さんの訪問も、「眠れてますか」と心配してくれても何の助けにもならない。そんなこと聞かれている間にも寝た方が体は休めるのに。「神様に選ばれてあなたのところに生まれてきたんだよ」という言葉も何の慰めにもならなかった。ユカコさんは宗教とか信仰心を否定しているのではありません。育てるのは無理だと。そうお母さんに泣きついたら、「わかった、私が代わりに育てるから」と言ったそうです。そこで少し心が落ち着いたそうです。最後の砦ができたと。とにかく、どうしていいかわからない。どうやって育てていいかのイメージがわかない。それが辛かったそうです。そして、ユカコさんのそのままの言葉ではないのですが、具体的にどうしていけばいいのかのサポートを受けて、少し先の見通しがつくようになり、一歩ずつ進めるようになって辛い時期を脱したそうです。乗り切らないといけないとか、強くならないといけないとか、そんなことはないと思うと言っていました。
 私も昔から、乗り越えないといけないものなのか、と思っていて。乗り越えられずに終わるのは悪いことなのだろうか。乗り越えるとか乗り越えらないとか、それはどっちでもいいことじゃないかと思っています。それもこの世の価値のような。ゴールがわかっていても遠すぎるゴールを見せられるだけでは何の助けにもならない。進む方向を間違わないように。あとは、暗闇を行くとしても、今日進める分だけの、今日を歩ける分だけのランプを持たせてほしい。一日に歩ける距離は決まっているから。一度にいっぱいのランプは荷物になるので、その日その日のランプを見つけられるといいなぁ。
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藤掛明先生から学んで、私の心に留まっている言葉を「藤掛先生語録」としてまとめ、1ヵ月間の日めくりカレンダーにしました。コラージュや短歌や文章は私の連想に過ぎませんが楽しんでいただけるとうれしいです。
※写真はAC・Pixabay・unsplash素材より。