コラージュで思い巡らそう!

メンタルヘルスのためのコラージュ。モゴローと一緒に楽しみましょう。

『ひと月日めくり』5日

 私は一人っ子だ。私世代としては一人っ子は肩身が狭く、自己紹介タイムできょうだいの話になるのが嫌だった。一人っ子なんだ、へー、の後に薄笑いされる感じ。甘やかされて育ってさぞや独り善がりなのだろうね、みたいな。一人っ子からすればきょうだいのいる人だって自分勝手な人いっぱいいるやん!とずっと思ってきた笑。「そんなふうに見えない、弟がいると思った」と言われた時のうれしさ。って、弟がいる第一子女子ってどんなイメージなのだろう。
 私は一人っ子のうえに子どもも一人っ子。両親は父方、母方ともきょうだい仲が良くてきょうだいは憧れだった。幼い頃から「自分は一人なんだ」という思いは強い。大人になってからきょうだいゆえの憂いや苦しみがあるのを知り一人っ子も良いかな、なんて。今年、父が亡くなって、そのあとの手続きやら片付けやらをし始めて、これ、きょうだいいたらいちいち皆に相談したり確認したり大変だなぁとも思った。
 人数や順番だけでなく性別の組み合わせも大きいと思う。男男女、と、女男女では、同じ中間子でも違うだろう。自分で選べるわけではない。自分で選べるわけでないのに自分というものが形作られるのに影響すること、してきたことを受け入れる。受け入れるというか、そういう面もあると知るだけでいいのじゃないかと思う。
 さて、憎まれ役って末っ子にはできないのか、そして、こんなことにギャップ萌えするのか笑。いつの頃からか良くも悪くも優しい人が増えて憎まれ役のできる人が少ないなぁと思う。なかなかに辛い役ですよね。話は逸れるが、私はギャップを利用してしまうことがある。私って、どうも真面目で順調そうに見えるらしく、そうでない私、弱い?面を伝えると相手の心が緩みやすくなるように感じる。意図的なつもりはない、いや、あるのは否めない。自分の弱さを道具にして人に接近してしまうやり方。「その方法は上手くいくの?」と聞かれたことがあって「けっこう上手くいきます」と答えた。言い訳として、あくまできっかけのためであり、そのあとは真摯に向き合っているつもりです。つもり、だけで終わらないように。…って、自己分析しがちなのは一人っ子だからでしょうか。
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藤掛明先生から学んで、私の心に留まっている言葉を「藤掛先生語録」としてまとめ、1ヵ月間の日めくりカレンダーにしました。コラージュや短歌や文章は私の連想に過ぎませんが楽しんでいただけるとうれしいです。
※写真は、AC素材とPixabay素材から使用しています。